こんにちは!ネイビーです。今回のテーマも実家の片づけシリーズです。
親の家の片づけ、なかなか苦労するものですよね。
「もったいない」
この言葉が物事をややこしく、苦労が多い方向へ向かわせているような気がしてなりません。
この「もったいない」に対しての、戦略を考えてみました。
もったいないって何だ?
親の家の片づけ、関連書籍も結構出ていて何冊か読んだこともありますが、みなさん苦労しています。
こう言った本を読んだ当時も、自宅を片付けることになったら大変そう。
少しでもできることがあったら、やっておきたいと思っていました。
ですが、遠方の為、私が腰を据えて片付ける時間が取れるわけでもなく、親に「使わなくなったものは早く処分してね」と話す程度。
今は、それを後悔しています。
実際に片付けることも必要でしたが、その前に親自身に「片付けることの大切さ」を理解してもらうことが大事だったのだと。
父と母は別居生活で、どちらの家にも生活必需品+αがあります。
そして二人とも+αの部分が多すぎる・・・
父が亡くなり、母が実家に戻る予定だったのが突然入院となってしまいました。
今、二つの家(実家と借家)が留守宅になっています。
なるべく早急に二つの家を片付けて、母が住んでいる家の方は退去しないといけません。
実家を片付けて、母の荷物を運びこむことが必要となります。
実家も物がとても多くゴミの捨て方にもルールがあり、時間も無い中では、なかなかはかどりません。
ただ、父は亡くなっているので、「それは取っておく」と言われることがなく、処分も自分の裁量でできます。
体力的に頑張ればいいだけ。
それに対し、入院中でそこにはいないけれど生きている母の物は、簡単に処分という訳にはいきません。
母の部屋で片付ける時は、電話で「要る・要らない」を聞きながらやっていくのですが、これがまぁストレスになるのです。
古い鏡台の中にある古い化粧品や美容器具。
賞味期限が切れている食品。
やたらと重い昔の布団。
亡き祖母が使っていた高価だったという健康器具。
全然使ってなくて、これからもたぶん使わないもの。
絶対要らないよね?と思いながら確かめると、「もったいないから、置いておく」と言うのです。
は???使うの?
「でも、もったいないし・・・」
母と話しをしていて、この言葉が出るともやもやしたり、イラっとします。
「そこの下の扉の中に小豆があるんだけど」
うん。大きな瓶に入った大量の小豆x2があるよ。
「誰かつぶあんを作る人いないかな~?捨てるのもったいないよね」
もったいないって何だ~!
れ、冷静になろう・・・
もったいないの正体
「もったいない」この言葉の意味は、2種類あります。
一つは、価値あるものがその価値のとおりに利用されていないことが惜しい。
もう一つは、自分には不相応。
よく使われるのが一つ目だと思います。
そして母の常套句も一つ目の意味の方。
全然分からないわけではないんです。
私も自分の片づけをしている時には「もったいない」との戦いなので。
ここで「もったいない」の心理について調べてみました。
サンクコスト効果
サンクコストとは、「埋没費用」とも呼ばれる過去に投資したコスト(取り戻せないコスト)のことで、サンクコスト効果というのは、損失する可能性が高いと分かっていても、過去に投資したコストの価値を引きずってしまい未来の判断を誤ってしまう心理現象です。
今まで投資したサンクコスト(お金・時間・労力)が無駄になってしまうのを避けようとする。
もったいないの正体は、コレなんですね。
あと、”自分の判断が間違ってたことを認めたくない”。コレもあるのではないでしょうか?
買う時は魅力的に感じたものでも、今使ってないのにはそれなりの理由があるはず。
でも、そのことに蓋をして、
高かったから
まだ使えるから
欲しい人がいると思う
だから処分できない。
物を大切にすることはいいことだと思います。
ただ、使わない物を保管しておくこと、物を処分しないことが「大切にしていること」だとは思いません。
家にある物を片付けて、使う物と使わない物を線引きする。
使わない物は処分する。(捨てるだけではなく、”譲る”や”リサイクルに出す”のもアリですよね)
使う物は大事にする。
買ったのは間違いだったかな?と思うような時は、次にその反省を生かせばいいんです。
程度のいいものなら、フリマアプリ(メルカリなど)もおすすめ。
ちょっと手間がかかりますが、思わぬ収入になったりします。
もったいないへの戦略
私が考えるもったいないへの戦略は、
失敗を認める
物が、自分の元でその使命を果たせるかを考える
猶予期間を設定する
過去より未来を見る
です。
人は、失敗をするもの。
買い物にも、失敗があると思います。
例えば、デザインが気に入って買ったけど、履いていると痛くなる靴。
デザインが良くても、たぶん履かないですよね?
自分が持っていても、ただ保管しているだけになります。
そうしたら、誰かに履いてもらうという靴の使命は果たされない。
もし、周りでその靴が合う人がいれば譲るとか、リサイクル店に持っていけば、その靴も誰かに使ってもらえるかも知れません。
例えば、最近使っていない家電や台所用品。
本当に捨ててしまっていいのか迷う時は、猶予期間を設けて、その期間内に使うことが無かったら処分する。
例えば、本棚に並んでいるシリーズ物の本。
読んでいるのなら捨てなくて大丈夫ですが、集めてしまったからとただ並んでいるだけならサヨナラしましょう。
この先、何度も読むことがあるかを考えたら、残る物はとても少なくなると思います。
余談ですが、実家にあった美術全集40巻くらいを、近くのスーパーのコンテナに捨てに行きました。
1冊が大きくて重いので、3~4冊くらいを紐でまとめたものを、車とコンテナを何度も往復して運びました。
それを、近くで見ていたおばさんが一言。
「欲しい人がいるんじゃない?まぁ、もったいない」
何十年前の物でも、そう思うんですね。
購入金額を考えると捨てる気持ちが鈍るかもと、考えないようにして頑張って運んできたんですけど・・・
「もったいない」と戦うことは大変です。
でも、落としどころを考えつつ、これからも戦っていこうと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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本を読んでみると気づきがあるかも知れないよ!